現在、動画メディアというものが、かなり増えてきました。
増えたというフェーズは過ぎて、むしろ成長してきたという感じでしょうか。
Candee、dely、3ミニッツ、luteはウチの初期からの投資先です。ここに加えてTABILABOも好調。動画はメチャクチャ伸びている。けど、何やかんや各社2-3年前から始めて、ようやく最近跳ねてきた。流行ってから始めても遅い。未来を信じてベットし続けることが重要!https://t.co/uOfrHOk19V
— 国光宏尚 (@hkunimitsu) 2018年1月23日
自分自身も実際に"動画づくり"を始めていく中で、
「あ、これブログ書くより簡単だな」と思った感覚もあり、
今後はより"動画作り"が一般化していくような気がしています。
そういう中では、まずはこういった中央集権的な
動画プラットフォームというのが勝利していくのでしょうな〜。
ただ、実際ダウンロードしている方って少ない印象があり、
今回はこれらをダウンロードして使って分析してみた所をまとめたいと思います。
KURASHIRU
レシピ動画アプリの雄といったところでしょうか。
テレビCMもバンバン打っておりますし、資金調達も順調です。
KURASHIRUのポイント
・「作ってみたい」と先ず思わせる動画やデザイン。
・なんとなくご飯を作ろう、が徐々に決まっていく設計。
・”検索画面”がかなり有能。
まず目に入るのは、
「おすすめ」「献立」「特集」「ピックアップ」
「おかず」「主食」「スイーツ」「みんなのレシピ」などです。
「みんなのレシピ」あたりや、社名の「KURASHIRU」から、
将来的には動画PFの可能性も見せてきます。
それぞれ開くと、まず”美味しそう”なキャプションが目立ち、
「これ、食べてみたい。作ってみたい」と思わせるアプリですね。
また、「献立」というカテゴリーでは、
主菜・副菜・汁物・サラダなど、付け合せも考えられています。
最後、大きな特徴は”検索”ですね。
キーワードを選ぶというよりは、アーキネーターのように、
「食事か?スイーツか?」→「主菜か?副菜か?」
など、質問されて料理にたどり着くような設計になっています。
もちろん、検索キーワードをいれることも可能で、
「たまご」と入れると、「卵やき、ゆで卵、溶き卵」など
様々なサブカテゴリーが登場し、使いやすいですね。
デリッシュキッチン
個人的には、CMこちらのほうが好きです。
これクラシルと同じじゃん…という方は、実際つかってないですね(笑)
デリッシュキッチンのポイント
・何もしなくても動画が始まり使い方がわかりやすい。
・毎日料理を作る主婦の味方的な動画レシピアプリ。
・特売情報のチェックから献立が決まる嬉しい設計。
さて、ダウンロードして直ぐ、もう動画が流れ始めます。
もう既にレシピが始まっています(笑)
少し下に降ろすと、「今日の新着レシピ」が登場し、
「今日の特集」「今日の人気ランキング」などへ移ります。
つまり、”料理つくろっかなー”というよりは、
毎日料理を作ることがルーティン化している主婦が、
飽きずに使い続けられる設計になっているのです。
クラシルは、「今度彼氏におしゃれなごはん作ってあげよ」
くらいのテンションでチェックできるアプリなイメージです。
(こういうところにペルソナの違いが出ますね。)
さて、もう少し下げていくと、
「特売情報」であったり「おためしプレミアム」など、
マネタイズポイントらしきものが見えてきます。
面白いのが「特売情報」で、
なんと、自分の位置情報から近所のスーパーを特定し、
さらにチラシか何かから特売情報を取得。
「今日はこれが安いよ」→「それを使ったレシピはコレ」
という流れを作れるのが、デリッシュキッチンの流れです。
レシーピーという『家計簿×レシピアプリ』にも似てますが、
実際に使う主婦の目線にかなり立っているアプリだと思います。
Lifmo
フィットネス動画のプラットフォームです。
Lifmoのポイント
・レシピ動画アプリを意識した設計になっている。
・関連動画、カテゴリー等はあるがちょっと甘い設計?
・レシピの紹介など幅広くジャンル提供。
料理動画を意識されているような作りですし、
さらに言えば、ヘルシーめな料理の紹介などもしています(笑)
何かしら動画を見ると、関連動画が表示されます。
どう関連しているんだろう…。
また、カテゴリーも
「フィットネス」「ヨガ」「ピラティス」「低糖質レシピ」など
実際にユーザーが検索する順番なのか不明です(´・ω・`)
Lily
フィットネス動画のプラットフォームですが、一癖あって結構面白いです!
Lifmoのポイント
・気になる部位から選べるわかりやすい経路設計。
・今後は、(コミュニティ×動画)をどう活性化していけるか?
まず動画自体の検索ですが、
「お腹」「胸」「ふくらはぎ」「お尻」などの部位
「猫背」などコンプレックスや「ダンス」などジャンルに別れており、
このカテゴリーが見えるとユーザーは嬉しいだろうなと思います。
(※ぜひ、”小顔”カテゴリーは入れるべきだと思います。)
また、他の動画メディアアプリにはない「トーク」があります。
グループは誰でも作ることができ、その中で動画をシェアし、
みんながそれを”達成”することを目的とするグループです。
グループタイトルは、「大学生ダイエット部」や「水着が似合う体に」
「毎日続けよう」「産後ダイエット」など結構ざっくばらんw
やはり、コミュニケーション要素がないと、
簡単にアプリは消されてしまうのでいい施策だと思います。
もしこの中に、ある種のSNSのようなものが誕生し、
動画をたくさん実行してくると称号が得られるとか(わかりませんがw)
結構おもしろいな〜と期待がもてるアプリでした。
※フィットネスアプリ両者にいえますが、もう少し動画に
出ているモデルの方に色々還元してあげてほしいですね。
まとめ
独白的に、それぞれ実際に使ってみた感じでした。
レシピ動画アプリは、かなりビジネスモデルが明確になっている一方、
じゃあそれ以外の分野は…?というとまだまだ発展途上な印象です。
ウェブ以上にキャッシュポイントがわかりづらいところなので、
新しいビジネスモデルを構築していく必要があると思います。
特に、コミュニティと絡めた動画アプリは面白いですね。
他にも、ニュースアプリ(bouncy等)や短動画アプリ(TikTok等)、
いくつか動画アプリは流行っているので、また調査しまとめます。